◆コラム17 自律神経と血糖値の関係について

今回は自律神経と血糖値の関係について考えてみようと思います。

自律神経は、交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)のシーソーのような関係で成り立っています。どちらか一方が常に優位というわけではなく、状況に応じて切り替わりながら、1日の中で交互に働くのが本来自然な姿です。

  • 日中・活動時 → 交感神経優位
  • 夜間・食後・睡眠中 → 副交感神経優位

このリズムが規則正しく切り替わっていることが「バランスが取れている」状態です。

でも日頃の生活で交感神経が優位になっていることが多いのではないでしょうか?

交感神経が優位になる場面は下記の通りです。 身体的な状況

  • 運動をしているとき
  • 血糖値が下がってきたとき(今までのコラムの流れですね)
  • 痛みを感じているとき
  • 発熱しているとき
  • 空腹時

心理的な状況

  • 緊張・不安を感じているとき
  • ストレスを受けているとき
  • 恐怖や興奮を感じているとき
  • 怒りを感じているとき
  • 集中して作業しているとき

その他

  • 起床直後(睡眠中は副交感神経優位、目覚めとともに交感神経へ切り替わる)
  • 暑さ・寒さなど環境の急な変化を感じたとき

いかがですか?

何かと交感神経が優位になっていると思いませんか?

交感神経のスイッチが入ると

心拍数を上げ、血圧を上げ、血管を収縮させ、血糖値を上げて、体をすぐ動ける状態にします。 

そうなんです。 交感神経のスイッチが入ると血糖値が上がるのです。

ある60代女性の例)

食事に気を付けて血糖値が上がらないようにしていたのに、糖尿病予備軍になってしまいました。

どんな時に血糖値が高くなっているのか知りたくて、私のところに来られました。

そして、24時間血糖値測定をしたところ、確かに血糖値は食事ではたいして上がっていず、

なんと食事以外の時間に上がっていたのです! それは週5回、趣味であり健康のために行っていたテニス中とテニス後です。 話を聞くと、なんでも普段から、先の心配をして頭が休まっていない状態で、

テニスは一生懸命やり、また試合後もいろいろ考えてしまうということでした。

この方の場合、運動と緊張・不安を感じることが重なるテニス中とテニス後に

交感神経が優位になっていて血糖値が上がっている可能性があると思い、

思考の整理と意識の切り替えの心理的カウンセリングを行いました。

この思考の整理と意識の切り替えを納得してすぐに実行したところ、

血糖値が上がっている時間が少なくなりました。

半年後の健診では糖代謝は正常だったと報告をいただきました。

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次回は、「食事時間と血糖値コントロールについて」お伝えします。

次回は、「どんな時に自律神経が乱れるのか、その乱れと血糖値について」お伝えします。

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